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喪中と年賀状のマナー完全ガイド|自分が喪中・相手が喪中・届いてしまった場合の全対応+文例

kaomojiouji

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著者情報 中川 由美子(なかがわ ゆみこ) 冠婚葬祭マナーライター・葬儀マナー研究家 冠婚葬祭マナー記事の執筆500本以上。葬儀社監修記事多数。自身も義父の喪中を経験し、正しいマナーを知ることの大切さを実感。大切な方を亡くされた皆さんの傍に寄り添える記事を心がけています。


今年、身内を亡くされた方にとって、年末年始はマナーを問われる場面が重なる特別な時期です。喪中はがきはいつまでに出せばいい?相手から年賀状が届いたらどうすればいい?もしかして年賀状を出してしまったかもしれない──そんな不安を抱えたまま年を越したくない、という方のための記事です。

この記事では、自分が喪中の場合・相手が喪中の場合・年賀状が届いてしまった場合の3つのシナリオを、行動マップと文例とともに一か所でまとめて解説します。読み終えたあとには「これで大丈夫」という確信を持って年末年始を迎えていただけるはずです。


【まず確認】喪中と年賀状の「大前提」──よくある誤解から解放される

義父が亡くなった年、私は「喪中はがきは年賀状を送らないでというお知らせだ」と思い込んでいました。だから親しい友人から届いた年賀状を見て、「無神経な人だわ」と少し傷ついてしまったんです。でも後で調べてみると、喪中はがきは「自分から年賀状を出さない」というお知らせであって、「受け取り拒否」ではなかった。傷ついた自分の方が誤解していたんです。

喪中はがきは「年賀状の受け取りを拒否する通知」ではありません。

喪中はがきの正式名称は「年賀欠礼状」または「喪中欠礼状」。喪に服しているため、自分から年始のお祝い挨拶(年賀状)を控えることをお知らせするものです。つまり、喪中はがきを送った相手から年賀状が届くことはあり得ますし、受け取っても何ら問題ありません。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 喪中はがきを受け取って「年賀状が来た!」と怒るのは、実はマナー上の誤りです。

なぜなら、喪中はがきは「年始の挨拶を控える」という欠礼状であり、「年賀状を送ってこないでください」という意思表示ではないからです。多くの方がこの誤解を持っており、そこから人間関係に不要なすれ違いが生まれることがあります。この知見が、あなたの助けになれば幸いです。

📊 喪中はがき:正しい意味 vs よくある誤解

よくある誤解正しい理解
❌ 年賀状の受け取りを拒否するもの✅ 自分から年賀状を出さないというお知らせ
❌ 相手から年賀状が来たら失礼✅ 相手から年賀状が届くことは問題ない
❌ 高齢者・1親等のみが出すもの✅ 毎年年賀状をやり取りしている人全員が対象
❌ 出し忘れたら何もしなくていい✅ 間に合わない場合は寒中見舞いで対応できる

【シナリオ①】自分が喪中の場合──喪中はがきの出し方・時期・範囲・書き方

いつ出す?

喪中はがきは、11月中旬から遅くとも12月初旬までに投函するのが礼儀です。

郵便局のプリントサービス公式情報によれば、相手が年賀状の準備を始める前に届くよう送ることがマナーとされています。12月中旬以降になると相手がすでに年賀状を用意・投函している場合もあるため、できるだけ早めに準備しましょう。

年末ギリギリに亡くなった場合など、喪中はがきが間に合わない場合は、松の内(1月7日)が明けてから立春(2月3日頃)までに寒中見舞いで対応します。詳しくはシナリオ③で解説します。

誰に出す?

毎年年賀状のやり取りをしている人全員に出すのが基本です。

  • ✅ 毎年年賀状をやり取りしている知人・友人・親族
  • ✅ 葬儀に参列いただいた方(年賀状のやり取りがなくても出す場合あり)
  • △ 仕事関係:喪中はプライベートな内容のため、出さない選択もある

喪中の範囲(親等別の目安)

📊 親等別 喪中の期間と喪中はがきを出す範囲の目安

故人との関係喪中期間の目安喪中はがきを出すか
配偶者・父母約1年(12〜13ヶ月)出す
子供・同居の義父母3〜12ヶ月出す
兄弟姉妹3〜6ヶ月出す
祖父母3〜6ヶ月状況による
伯叔父母(3親等)1〜3ヶ月同居・親密な場合に出す

※喪中の期間に絶対の決まりはなく、ご自身の気持ちや家族と相談の上で判断してください。

書き方の基本ルール

  • 縦書きが基本。横書きは不可
  • 句読点(、。)は使わない
  • 賀詞(「謹賀新年」など)は使わない
  • はがきは胡蝶蘭柄の通常はがきが定番。切手を使う場合は「弔事用63円普通切手 花文様」
  • 日付は「〇月」のみ記載(詳しい日付は不要)
  • 年数は元号表記(令和〇年)

文例:標準的な喪中はがき


喪中につき年頭のご挨拶をご遠慮申し上げます

〇〇月に〔続柄〕〔故人氏名〕が〇〇歳にて永眠いたしました 生前中に賜りましたご厚情に深謝申し上げます

本年中に賜りましたご厚誼を感謝申し上げますとともに 明年も変わらぬご交誼のほどよろしくお願い申し上げます

令和〇年〇月

〔差出人住所・氏名〕


喪中はがきを出した後、相手から年賀状が届いたら?

繰り返しになりますが、喪中はがきを出しても相手から年賀状が届くことはあります。その場合は松の内(1月7日)が明けてから、寒中見舞いで返信します。詳しくはH2-4の文例集をご参照ください。


【シナリオ②】相手が喪中の場合──喪中はがきが届いたらどうする?

喪中はがきが届いた相手には、年賀状を出さないのが一般的なマナーです。

喪中はがきを受け取ったら、「喪に服している方に年始のお祝いを送るのは配慮に欠ける」という考えから、こちらからも年賀状を控えるのが礼儀とされています。では、何もしなくていいのかというと、そうではありません。ご遺族への気遣いを伝える方法として「喪中見舞い」または「寒中見舞い」があります。

喪中見舞いと寒中見舞い、どちらを選ぶ?

📊 喪中見舞い vs 寒中見舞い 使い分け早見表

項目喪中見舞い寒中見舞い
目的お悔やみ・お見舞い季節の挨拶・年賀状代替
送る時期喪中はがきを受け取ったらすぐ(年内推奨)松の内明け(1/7)〜立春(2/3頃)
適した状況すぐにお悔やみを伝えたい年が明けてからゆっくり対応したい
品物の同封お線香・お花・お供え物を添えられる基本的にははがきのみ
特徴近年広まった新しい礼節伝統的な季節の挨拶

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 「喪中はがきが届いたけど、何もしなくていいか」と思っていたとしたら、ぜひ喪中見舞いか寒中見舞いを出してみてください。

なぜなら、何もしない沈黙はときに「無関心」と受け取られることがあるからです。喪中見舞いは近年広まった新しい礼節ですが、ご遺族の気持ちに寄り添う温かな日本の文化です。一言でも「ご冥福をお祈りしています」と伝えることが、この時期の大切なコミュニケーションになります。この知見が、あなたの助けになれば幸いです。


【シナリオ③】トラブル対応──年賀状を出してしまった・届いてしまった

「すでに出してしまったんですが、どうすればいいですか?」というご相談をよくいただきます。答えは一つ:大丈夫です。寒中見舞いで誠意をお伝えすれば問題ありません。

ケース別の対処フロー

【ケース1】喪中はがきが届いていたのに、うっかり年賀状を出してしまった → 松の内明け(1月7日以降)に、お詫びとお悔やみを込めた寒中見舞いを送る

【ケース2】年賀状を出した後に喪中はがきが届いた → 同上。松の内明けに寒中見舞いを送る

【ケース3】自分が喪中なのに年賀状が届いてしまった → 松の内明けに、喪中だったことをお知らせする寒中見舞いを送る

【ケース4】12月に亡くなり喪中はがきが間に合わない → 喪中はがきを出さず、松の内明けに寒中見舞いで訃報と欠礼をお知らせする

どのケースも、松の内(1月7日)が明けてから立春(2月3日頃)までに寒中見舞いを送ることが正解です。遅れてしまっても、誠実なお詫びと弔意を伝えることが大切です。


寒中見舞い・喪中見舞いの文例集

ここでは、シーン別にそのままお使いいただける文例をご紹介します。句読点は入れず、縦書きで書くのが基本です。


文例①:自分が喪中なのに年賀状が届いた場合(寒中見舞い)


寒中お見舞い申し上げます

ご丁寧なお年始状をいただきありがとうございました 〔続柄〕の喪中のため年始のご挨拶を差し控えさせていただきました ご連絡が行き届かず誠に失礼いたしました 本年も変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます

令和〇年〇月


文例②:喪中の相手に年賀状を出してしまった場合(寒中見舞い)


寒中お見舞い申し上げます

ご服喪中とは存じ上げず年頭のご挨拶を差し上げてしまいました 大変失礼いたしました 〔故人続柄・敬称〕のご冥福をお祈り申し上げます 寒さ厳しき折 どうぞご自愛ください

令和〇年〇月


文例③:喪中はがきが届いた相手へ(喪中見舞い)


喪中お見舞い申し上げます

このたびは〔故人続柄・敬称〕のご逝去を謹んでお悔やみ申し上げます 生前のご厚誼に深く感謝申し上げますとともに どうかお力落としなくお過ごしください 心よりご冥福をお祈りいたします

令和〇年〇月


文例④:12月に亡くなり喪中はがきが間に合わなかった場合(寒中見舞い)


寒中お見舞い申し上げます

昨年〇月に〔続柄〕〔故人氏名〕が〇〇歳にて永眠いたしました 年末の急なことにてご通知が遅れましたことをお詫び申し上げます 本年のご挨拶を控えさせていただきましたが 今後とも変わらぬご厚誼のほどよろしくお願い申し上げます

令和〇年〇月


よくある質問(FAQ)

Q1. ビジネスの取引先に喪中はがきを出すべきですか?

喪中はプライベートな内容のため、ビジネス関係には喪中はがきを出さないのが一般的です。仕事上の年賀状は通常通り送ることが多く、喪中はがきを出すとしても「私的な範囲」に限るのが無難です。

Q2. 子供の年賀状も控えるべきですか?

子供が年賀状をやり取りしている相手(友人など)に対しては、子供本人の意思を尊重するのが一般的です。厳密なルールはなく、子供が年賀状を出したいと言えば止める必要はないとされています。

Q3. 12月に身内が亡くなった場合、どうしたらいいですか?

喪中はがきが間に合わない場合は出さなくて構いません。松の内(1月7日)が明けてから立春(2月3日頃)までに寒中見舞いで、訃報のご報告と年始のご挨拶ができなかったことへのお詫びをお伝えします。文例④をご参照ください。

Q4. 喪中はがきに「年賀状は送ってほしい」と書いてもいいですか?

はい、書いていただいて構いません。「皆さまからの年賀状は励みになりますので、どうぞ例年通りお送りくださいませ」などの一文を添えることで、相手に配慮した形で年賀状を受け取ることができます。

Q5. 喪中の期間中に引越しをしました。引越し報告は出してもいいですか?

引越し報告は慶事にはあたらないため、喪中中でも出すことができます。ただし喪中はがきと同時に送ることは避け、時期をずらして別途お知らせするか、翌年の寒中見舞いや年賀状で報告するのが無難です。


まとめ──「これで大丈夫」と思って年を越してください

この記事でお伝えしたポイントを振り返ります。

  • 喪中はがきは「受け取り拒否」ではなく「自分から出さないお知らせ」。 相手から年賀状が届いても問題ない
  • 喪中はがきは11月中旬〜12月初旬に出す。 12月急逝の場合は寒中見舞いで対応
  • 相手が喪中なら年賀状は出さず、喪中見舞い(年内)か寒中見舞い(1/7以降)で。 何もしない沈黙より一言伝えることが大切
  • 出してしまった・届いてしまった場合は寒中見舞いで誠意を。 遅れても誠実なお詫びが伝わればOK

故人への敬意を守りながら、周囲の方にも丁寧に対応できた──そんな年越しを迎えていただければと思います。

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参考文献

-冠婚葬祭