役立つ雑学

「使ってはいけない家紋」はある?お墓で恥をかかないための最終決定ガイド

kaomojiouji

当サイトで公開している顔文字は、アプリから採用したもの、少しアレンジしたもの、ミックスして作ったものがあり、コピペしてどんどん使用してくださいね。使用許可などはいりません。 そして当サイトは「全世界に発信!顔文字専門サイトです。」 Some of the emoticons published on this site are adopted from applications, some are slightly arranged, and some are a mix of the two, so please copy and paste them and use them as much as you like. You do not need permission to use them. And this site is "We are a site specializing in emoticons! This is a site specializing in emoticons."

👤 この記事の著者
佐藤 雅彦(さとう まさひこ)
家紋研究家 / 仏事コーディネーター

【実績】 家紋に関する著書多数。年間100件以上の「家紋選び」に関する相談を受け、トラブルのない家紋決定をサポートしている。
【スタンス】 「家紋は堅苦しいものではなく、家族の絆のシンボル」と説く、博識で温厚な相談役。

「お墓の家紋、どうしますか?」
石材店からそう聞かれて、言葉に詰まってしまったあなたへ。

「実家の家紋なんて知らないし、適当に選んで後で親戚に怒られたらどうしよう…」
「使ってはいけない家紋を選んでしまったら、バチが当たるんじゃ…」

そんな不安、痛いほどわかります。長男として、一族の歴史に関わる決断をするのはプレッシャーですよね。

結論から申し上げます。実は、日本において法律で禁止されている家紋はほとんどありません。
しかし、「マナーとして避けるべき家紋」は確かに存在します。

この記事では、家紋研究家の私が、「絶対NGな家紋」と「実は使ってもいい家紋」の境界線、そして自分の家紋を見つけるための「調査フローチャート」を公開します。


これだけは避けて!社会通念上の「絶対NG家紋」リスト

まずは、これを選んだら「常識知らず」と思われてしまう、避けるべき家紋を確認しましょう。法律上の罰則はありませんが、社会的なマナーとしてNGとされるものです。

1. 十六八重表菊(じゅうろくやえおもてぎく)

いわゆる「菊の御紋」です。パスポートの表紙にもなっている通り、皇室の紋章です。
明治時代には法律で使用が禁止されていました。現在は法的な規制はありませんが、皇室への敬意として、一般家庭が使用するのは避けるのが絶対的なマナーです。
※花びらの数が少ない「十四菊」などは一般でも使用されています。

2. 三つ葉葵(みつばあおい)

水戸黄門の印籠でおなじみ、徳川家の紋章です。
こちらも江戸時代には厳しく使用が制限されていました。現在使っても逮捕はされませんが、お墓に入れたら「徳川家のご子孫ですか?」と聞かれ続けることになります。特別な由緒がない限り、避けるのが無難です。

3. 商標登録されているデザイン

家紋そのものはパブリックドメイン(公有)ですが、特定の企業がロゴマークとして商標登録しているデザインは要注意です。
例えば、三菱グループの「スリーダイヤ」は岩崎家の家紋がベースですが、ロゴとしてのデザインは商標権で守られています。これらを勝手に使用すると、商標権の侵害になる可能性があります。

「下がり藤は縁起が悪い」は嘘?迷信と真実の境界線

次に、ネットや噂で「使ってはいけない」と言われがちな家紋について解説します。これらは根拠のない迷信ですので、安心して使ってください。

「下がり藤」は不幸になる?

「藤の花が下がっている=運気が下がる」という語呂合わせから、縁起が悪いという俗説があります。
しかし、これは全くの誤解です。「下がり藤」は藤原氏ゆかりの由緒正しい家紋であり、日本で最も多く使われている家紋の一つです。藤の花は垂れ下がって咲くのが自然な姿であり、むしろ「実るほど頭を垂れる稲穂かな」に通じる謙虚さの象徴とも言えます。

「水」に関する紋は流れる?

「水」の文字や流水紋などは、「家が水に流れる」「水難に遭う」と嫌う人がいます。
しかし本来、水は「火難除け(火事にならない)」という願いが込められたポジティブなモチーフです。多くの武将も好んで使用していました。

【図解】3分でわかる!我が家の家紋特定フローチャート

「NGはわかったけど、結局うちの家紋は何?」
そんな方は、以下のフローチャートに従って調査してみてください。

★ポイント:
親戚に聞くのは勇気がいるかもしれませんが、「お墓を建てるために、正しい家紋を知りたい」と言えば、むしろ「しっかりした跡取りだ」と喜ばれることが多いですよ。

どうしてもわからない時は?誰でも使える「五大紋」という選択

調査してもわからなかった、あるいは新しく家紋を決めたい場合。
そんな時は、日本で広く使われている「五大紋(ごだいもん)」から選ぶのが最も安全で、格式高い選択です。これらは「通紋(つうもん)」と呼ばれ、誰が使っても失礼になりません。

  1. 藤紋(ふじ): 下がり藤など。長寿と繁栄の象徴。
  2. 桐紋(きり): 五三の桐など。格調高く、貸衣装などでもよく使われる。
  3. 鷹の羽紋(たかのは): 丸に違い鷹の羽など。武士に好まれた尚武の象徴。
  4. 木瓜紋(もっこう): 丸に木瓜など。子孫繁栄の願いが込められている。
  5. 片喰紋(かたばみ): 丸に剣片喰など。繁殖力が強く、家が絶えない象徴。

これらの中から、自分の苗字にゆかりのあるものや、デザインが気に入ったものを選んで構いません。

よくある質問 (FAQ)

Q. 分家ですが、本家と同じ家紋でいいですか?

A. 基本的には同じでOKです。
家紋はルーツを示すものなので、同じ紋を使うのが一般的です。ただし、本家によっては「本家だけのものにしたい」という意向がある場合もあります。念のため、「お墓に同じ家紋を入れさせていただきます」と一言断りを入れるのがマナーです。

Q. 女紋(お母さんの実家の紋)を使ってもいいですか?

A. 地域によりますが、可能です。
特に関西地方などでは、女性が実家の家紋(女紋)を受け継ぐ習慣があります。お墓に入れる場合は、石材店や菩提寺に相談してみてください。最近では、夫婦それぞれの家紋を並べて彫刻するケースも増えています。


まとめ:家紋は家族の「しるし」。自信を持って選ぼう

家紋選びに、法律のような「絶対の正解」はありません。
あるのは、ご先祖様への敬意と、これからその家紋を受け継いでいく家族への思いやりです。

  • 菊と葵、商標は避ける。
  • 迷信は気にしない。
  • わからなければ「五大紋」から選ぶ。

この3つさえ押さえておけば、大きな間違いは起きません。
まずはフローチャートに従って、家の中の「家紋」を探してみることから始めてみませんか? あなたが選んだその紋が、これからの家の新しい歴史になっていくのですから。

📚 参考文献・リンク集

 

使ってはいけない(使用するべきではない)家紋について

家紋は2万種類以上あるとされていますが、中には使用してはならない(使用するべきではない)家紋もあります。

  • 商標登録済の家紋
  • 三つ葉葵
  • 菊花紋章
  • 桐紋
  • 有名戦国武将の家紋

ではそれぞれについて解説していきます。

○商標登録済の家紋

商標登録済の家紋は、権利者の許可がなければ使用できません(交渉しても恐らく許可されないでしょう)。無断で使えば訴えられる可能性もあります。

企業マーク概要
三菱グループ三菱マーク「三階葵」と「三つ柏」を組み合わせたもの
シマヅ丸に十字薩摩藩島津家の家紋
トモエ算盤左三つ巴創業者の家紋をそのまま使用
ミツウロコ三つ鱗創業者の家紋を図案化
伊達家伯記念會株式会社竹にスズメ、仙台笹伊達家の家紋

軽く調べてみただけでも数々の家紋が出てきます。会社のロゴとして使用されているケースが大半です。

他にも商標登録済の家紋は多いですから、何らかの理由で家紋を使いたい場合は、まず特許庁のウェブサイトをチェックしましょう。

○三つ葉葵

出典元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E3%81%A4%E8%91%89%E8%91%B5

三つ葉葵は徳川の家紋として知られています。
江戸時代に幕府が使用を禁じ、徳川家が支配する前から三つ葉葵を使っていた家は、家紋を変えるほどでした。

それほど強い権力のシンボルだったといえます。
ただ、明治維新とともに三つ葉葵の使用禁止令は廃止されましたし、今でも規制はされていません。

ですがあまりにも知名度が高いですから、トラブルを避けるためにもこの家紋は使わないことをおすすめします。

○菊花紋章

出典元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8A%E8%8A%B1%E7%B4%8B%E7%AB%A0

こちらは皇室の紋章です。
実はルール上自由に使っていいのですが、それでも使用しないのが暗黙の了解となっています。

なお明治時代には法律で使用が禁じられていました(戦後に解禁されました)。

○桐紋

出典元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%90%E7%B4%8B

豊臣秀吉の家紋です。今でも日本政府が使用しており、レンタル衣装に施されていることもありますから、見たことがある方も多いのではないでしょうか。

元々、桐紋は皇室のシンボルとして権威のある紋章でした。ただ、菊花紋章とは異なり、「時の権力者から賜る(たまわる)褒美」という意味合いがあります。

豊臣秀吉も朝廷から桐紋を賜りましたが、惜しみなく配下に与えました。

たくさんの武家の家紋となった桐紋がレンタル衣装として使用されるようになったきっかけは、「家紋がない・知らない場合の利便性に配慮したこと」にあるとされています。

ただ、この紋章を作ってもレンタルと勘違いされてしまうかもしれません。特に着物につける紋章としてはおすすめできません。

また、日本政府も使っていましたから、私たち一般人は使わないのが無難といえるでしょう。

○有名戦国武将の家紋

商標登録されていなければ戦国武将の家紋を使っても大丈夫です。
ただ、有名な戦国武将の家紋の場合、血筋や家紋について尋ねられたり、憶測されたりする可能性がありますから避けるのが無難といえるでしょう。

家紋を自作する方法

原則として家紋に著作権はありませんから自作して構いません。
大半の家紋は戦国時代に作られていますから、ほとんどの家紋の著作権は消滅しています。
そして調査してもご自身の家紋が判明しないのであれば、新たに自作するのもいいでしょう。
独自の家紋を作りたい方には、以下のいずれかの方法をおすすめします。

  • 自分でデザインする
  • プロに頼む
  • サイトやアプリを使う

デザインが得意であればすべて自力で仕上げるのもいいでしょう。

デザインが苦手な方は、プロに依頼してクオリティの高い家紋を作ることを検討しましょう。スキルを売るクラウドソーシングサイトなどでも家紋を作成するサービスを提供している人は少なくありません。

また、家紋を作成できる無料サイト・アプリもありますからチェックしてみてはいかがでしょうか。基本的にパーツを選択して組み合わせて家紋を作ることになります。

家紋の商標登録手順

極端に簡単な図柄でなければ、自作の家紋を商標登録できます。

  1. 調査
  2. 出願
  3. 審査
  4. 登録完了

まずは調査をしなければなりません。「とりあえず出願してみて審査で弾かれたらそのときは仕方がない」という意識で臨むのはやめましょう。
無料で商標を検索できるサイトがありますから、そちらでチェックしてください。

独自の家紋ではなく、伝統的な家紋を商用登録するケースでは、違うルールが適応されますから気を付けましょう。
以前、三つ葉葵と菊花紋章だけでなく、「結び雁金」や「六文銭」などの知名度の高い家紋の出願申請が弾かれた事例もあります。

そして家紋の商標登録に臨む前に、「家紋からなる商標登録出願の取扱い」や「商標審査便覧」も確認しておくことを推奨します。

家紋は基本的に自由に作成できますが、ルールはありますし、暗黙の了解もある世界です。
あなたの何代も先まで使うことになるでしょうから、諸々のことをしっかり理解した上で独自の家紋を作りましょう。

 

-役立つ雑学